各関節に潤滑油を差したかのように、凄まじい速さで繊細なヴィブラートペダルができます。
まるで自分の足ではないみたい。
ピアニスト 松本和将さま MATSUMOTO KAZUMASA
■紳士用ピアノシューズ感想
正直なところ、ちょっとあなどってました。もともとペダリングは得意としているはずだから、そうは言ってもどんな靴でも同じように出来るに違いない、と。
それが本番で使ってみてびっくり。スッと足が動くじゃないか。普段問題を感じていたわけではなく普通にペダリング出来ていると思っていたのだけれど、この靴を履いていると各関節に潤滑油を差したかのように、今まで四角だった部品が全部丸くなったかのように足がスムーズに動く。そして気がついたら凄まじい速さで繊細なヴィブラートペダルを足がしていました。まるで自分の足ではないみたい。
それ以来本番ではこの靴が欠かせなくなっています。回し者でもなんでもなく、本当にこの靴はみなさん試してみたほうがいいと心から感じています。
■松本和将さまプロフィール
幼い頃よりピアノに目覚め、高校在学中に「ホロヴィッツ国際ピアノコンクール」第3位、1998年19歳で「第67回日本音楽コンクール」優勝。1999年より、国内外での活発な演奏活動を開始。2001年 「ブゾーニ国際ピアノコンクール(イタリア)」第4位、2003年 世界三大コンクールの一つ「エリーザベト王妃国際音楽コンクール(ベルギー)」第5位入賞。
何度もピアノソナタ全曲演奏会や室内楽曲全曲演奏会行ったベートーヴェンやバッハ・モーツァルト・シューベルト・シューマン・ブラームスなどのドイツ物からショパン、リスト、チャイコフスキー、ムソルグスキー、ラフマニノフ、ラヴェル、スクリャービン、ショスタコーヴィチに至る膨大なレパートリーを持ち、ソロリサイタルからピアノ協奏曲・室内楽・他ジャンルとの共演まであらゆるジャンルをこなすスキルを持ち合わせるとともに、リサイタルシリーズ「松本和将の世界音楽遺産」では1年間一つのコンセプトを掘り下げることによって他の追随を許さない高度に凝縮された音空間を達成している。第5回(2021年)「ベートーヴェン4大ソナタ」、第6回(2022年)「リスト〜悪魔のしらべ」はホロヴィッツのピアノを使用し高い評価を受けた。
これまでに2枚のレコード芸術特選盤を含む23枚のCDをリリース。2009年よりコンサートでの臨場感をそのまま録音するべく始まった「松本和将ライブシリーズ」には3枚のショパンアルバム、「月光」「熱情」「テンペスト」「子供の情景」「ブラームス:ピアノソナタ第3番」などのドイツ作品中心のアルバムがある。2019年4月上里はな子とのデュオによる「本気の」小品集「エストレリータ 」「シャコンヌ」も2枚同時発売された。
またコロナ禍を機にオンラインでも活動も積極的に取り組みはじめ、YouTube・オンラインサロン・Twitterなどで自身の演奏動画の他深い見識に基づく解説やつぶやきなどをアップし話題となっている。
東京音楽大学准教授、名古屋音楽大学ピアノ演奏家コース客員准教授、愛知県立明和高校、浜松学芸高校講師として、後進の指導にもあたる。これまでに谷口厚子、芦田田鶴子、故中島和彦、角野裕、御木本澄子、パスカル・ドヴァイヨンに師事。岡山県芸術特別顕賞、倉敷市芸術文化栄誉章、福武文化奨励賞、マルセン文化賞、エネルギア音楽賞受賞。